営業の仕事を始めたばかりの方は、「人の役にたつ仕事がしたい」と思って営業職を選択した方が多いと思います。
しかしながら、実際に営業の仕事を始めてみると、お客様へのセールスに罪悪感を感じたり、目標(ノルマ)がきついと感じる方もいるかと思います。
そんな皆さんに、営業という仕事が「辛いと感じる理由」、「嫌いになる理由」を解説します。
営業の仕事とは
多くの企業で採用されている営業職の仕事とは、自社の商品・サービスをお客様に提供し、その対価として、代金を得ることです。
営業の仕事には個人営業、法人営業、新規開拓営業、ルート営業など様々な業務がありますが、営業マンが担う役割は大きく変わることはありません。
どの職種、業種であっても、営業マンに求められる役割は自社の利益確保のための成果が求められています。
それは、会社組織としてお客様へのサービスや地域貢献活動の継続、サービスの拡充を図るには適切な利益の確保が必要ですので致し方ないことです。
ですが、営業マンが商品・サービスを売ることが自分の仕事だと思って活動をすると、商品が売れないばかりか、営業をすることに罪悪感を覚えるようになります。
営業の仕事が辛くなる理由
本来、営業の仕事は、自社の商品やサービスを利用して「お客様に利益をもたらす」、「お客様の課題を解決してあげる」といった、お客様から喜んでもらえる仕事のはずです。
ではなぜ、営業の仕事が辛い、きついと感じるのでしょうか。
ノルマや目標がある
よく言われる営業の仕事が辛い理由は「ノルマ、目標がある」です。
ですが、逆に、ノルマ、目標がない仕事ってあるんでしょうか?
「ノルマ」というと、営業マンに与えられる「絶対に獲得しなければならない目標」のイメージが強いですが、どんな仕事であっても必ず目標というものはあります。
営業であれば契約を獲得すること、製造であれば、商品の品質や製造効率を上げること、飲食業であればサービスの向上など、どんな業態・業種であっても目標は存在します。
問題はノルマ・目標があることではなく、あなたの所属する組織の風土と評価制度です。
仮にあなたの所属する組織が、営業マンに成果のみを求める風土であったり、成果を上げた担当者のみを評価する制度であった場合、あなたの思考は「お客様に利益を提供する」から、「成果を上げる」に変わってしまいます。
つまり、営業職に目標やノルマがあることが問題なのではなく、あなたの所属する会社が営業マンに何を求め、どういう評価体系となっているかが重要なのです。
- 目標に納得感があるか
- 正当に評価されるている
- 担当者の努力で達成できる部分で評価されるか
成果に直結!営業マンのモチベーションを維持するための目標設定方法と、目標達成に向けた目標の刻み方
取引先から嫌われる
「取引先から嫌われる」、「取引先から冷たい態度をとられる」というのも、営業職を敬遠される理由の一つです。
なぜ、取引先から嫌われることになるのでしょうか。
営業の仕事は、「利益を提供すること」、「課題を解決すること」です。
それならば、取引先から嫌われたり、冷たい態度をとられる理由はないはずです。
なぜなら、あなたのやっている仕事は、お客様にとってメリットしかないはずだからです。
あなたがお客様から嫌われるとしたら、お客様にとって必要のない、メリットのない商品を売り付けようとしている以外にはありません。
それでは、なぜ「お客様の求めていない商品を売ろう」としてしまうのでしょうか。
ここまで、読んでいただいた方はもうお分かりだと思いますが、あなたが、わざわざお客様が求めていない商品を売ろうとするのは、会社から求められているからです。
お客様の利益獲得のためのセールスや、課題解決につながる提案をしていれば、冷たい態度をとられるはずはありません。
しかし、今のあなたは会社から成果を最優先に求められているが故に、お客様に必要のない商品を売ろうとしていないでしょうか。
そうさせてしまっているのは、あなたの問題ではなく、あなたの会社の評価制度や、企業風土ですので、あなたにはどうしようもないのないのです。
営業の仕事はお客様から嫌われない
営業の本質を忘れさせているのはあなたの会社の制度と風土
あなたが辞めたいのは営業の仕事ではなくその会社
あなたが、お客様より、自社や自分自身のための推進を行っているのであれば、それはあなたの会社の問題です。
本来、会社組織では事業継続を図るためには従業員を大事にする必要があります。その、従業員の成長や、正当な評価ができない企業からは従業員が離れていきます。
不思議なことに優秀な人材ほど率先して離れていくのです。
その結果起こることは、人材の離脱による営業力、収益力の低下をカバーすべく、目先の利益を追求し始めます。
そうやって、ブラック企業が生まれるのです。
営業の本質は「お客様の利益提供、課題解決」です。それを意識している人ほど、がんばっても評価されず、自分のやっていることに疑問を抱くことでしょう。
時には自分を責めることもあるかもしれません。
でも、それが正常な考えですので安心してください。
本質を無視した、小手先のテクニックで成果をあげた人材ばかりを評価しているような企業では人材も、企業も成長しません。
そんな企業は、早い時代の流れの中で、あっという間に淘汰される時が来るはずです。
対応策
残念ながら、今の会社に入社したことや、今まで会社のために頑張ってきた過去は、どう嘆こうとも変えることはできません。
しかしながら「現在」と「未来」は変えられます。
あなたの「未来」のために、「現在」できる行動をしましょう。
それは、転職サイトの無料登録です。
「今すぐ会社を辞めたい」と思っている人は当然ながら、今はそこまでではない方も、会社のやり方に違和感を感じている人は、行動を起こすべきです。
今動かない人は、1ヵ月後も動けません。1ヵ月後に動けない人は、1年後も同じことで悩んでいることでしょう。
時間にして3分、そして無料、この行動ができない人は何もできません。
とりあえず、行動を起こすことが重要です。
転職サイトに登録するメリット
転職サイトに登録するメリットは転職する際の知識・情報の蓄積という目的もさることながら、「自分の逃げ道」を確保することが最大のメリットです。
転職サイトに登録すると、あなたの能力や経験、希望を踏まえてあなたに対するオファーが届くようになります。
そうなれば、あなたの今の仕事に向かう姿勢が変わります。
例えば、あなたが会社から、納得いかない要求をされているとします。
これまでは、「この会社に就職したんだから仕方ない」と思っていたかもしれませんが、「辞める選択肢」を持って会社を見ることができるのです。
そうすることで、あなたの心が軽くなり、追い込まれることなく、会社と向き合うことができるようになるのです。
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